流れゆく日々の中で、“物語”に立ち止まるということ
こんにちは、Maison de 9uatre(メゾン・ドゥ・カトル)です。
日々がめまぐるしく過ぎていくこの時代。
SNSを開けば、指先ひとつで膨大な情報に出会えます。
それはとても便利で、現代の私たちにとって必要なツールでもあります。
でもふと、思うことがあります。
本当に大切なことって、もう少し時間をかけて、
立ち止まりながら出会っていくものだったのではないか、と。
note連載という「ささやかな反逆」
Maison de 9uatreが『九十九デザイン発掘社』というフィールドを借りて、
noteでの発信を始めようと思ったのは、そんな思いからでした。
忙しない世の中のスピードに逆らうような、
遅くて、手間がかかって、想像力が要る——
どこか懐かしい、「妄想」の時間を大切にする取り組みです。
私たちがnoteで始めたのは、小説のような語りで綴る連載。
タイトルは《Les 9uatre》──
カトルらしい、少し不思議で、優雅で、夢のような“劇場”。
現在公開中なのは、プロローグともいえる最初の一章。
どこかの屋敷の“存在しない執事”が、舞台の幕を静かに上げます。
これから始まる本編では、まだ見ぬ登場人物たちが、
時間を超えた物語を少しずつ紡いでいく予定です。
「スロー」な時代の美しさを、もう一度
今では誰もがポケットの中に小さな画面を持ち歩き、
ほんの数秒で結論や答えにたどり着くことが当たり前になりました。
でもほんの少し前までは、
誰もが顔を上げて、街を歩き、
なにかを追い求めるにも、手間と時間を惜しまず使っていました。
そんな、ちょっと不自由で、でも温かかった時代。
私自身、その空気に時々戻りたくなることがあります。
そして、そういった感覚をMaison de 9uatreにもどこかで宿していたいと、
静かに願っていました。
バレエとファッションと、言葉の力
バレエがそうであるように、
Maison de 9uatreが扱うアイテムたちも、
それ自体が“語らない言葉”を持っています。
そして、noteで綴る物語たちは、
その言葉にならない感情や想像の余白を、
少しだけ言葉にしてみよう、という試みでもあります。
ブランドの説明ではない、商品紹介でもない。
“カトルっぽいこと”を、ただ静かに、綴っていく——
そんな物語の在り方が、あってもいいと思うのです。
火曜の夜に訪れる“小さな読書の習慣”──カトルナイトナイン
note連載《Les 9uatre》の本編始動に合わせ、
新たな更新の合言葉として【カトルナイトナイン】をスタートしました。
カトルナイトナイン
── 毎週火曜日の夜9時にお届けする《Les 9uatre》の最新話。
「#火曜夜9時はカトルナイトナイン」を合図に、
少しだけ現実のスピードを緩めて、物語の世界に足を踏み入れていただけたら嬉しく思います。
🌙 次回更新予定
6月17日(火)21:00〜
📝 noteでの連載《Les 9uatre》はこちらからご覧いただけます📚
📖活字に飢えてます!という方、大歓迎です。
🇬🇧英語版も同時公開しておりますので、英語の勉強もしたいな、という欲張りさんもぜひご訪問くださいね。
じっくりと、寄り添うように
このnote連載も、カトルナイトナインという習慣も、
何か特別なことを成し遂げる必要はありません。
ただ、どこかで誰かの心に静かに寄り添えたら。
スマホを閉じた後も、少しだけ余韻を残せたら。
Maison de 9uatreの“妄想劇場”、
ゆっくりと、静かに幕を上げてまいります。