最初の一枚にも、何十枚目かの一枚にも。|TAECHO Pintuck

最初の一枚にも、何十枚目かの一枚にも。|TAECHO Pintuck

September 04, 2026

Pinkは、やっぱり好きです。

バレエの王道ともいえる色ですし、
今回のカラー名が “Toeshoes” なのも、なんだか少し"きゅん"とします。

 

でも、今回のTAECHOを見た時、
個人的に「新鮮」と感じたのはもう一色の Avocado でした。

ありそうで、あまりない色。

清々しくて、フレッシュ。
けれど寒色にも暖色にも寄りきらず、どちらの要素も少しずつ持っているような色です。

 

どちらのカラーも、

今回のStolaシリーズにあるCocoaやBlackと合わせれば、少し抜けをつくってくれそう。

 

Creamと合わせれば、そこだけが浮くことなく、やわらかく馴染んでくれそう。

 

さて、ToeshoesとAvocado。

どちらかひとつ、と言われたら。

……んんん。

どっちも素敵。

すぐには決められません。


また、クローゼット登山が始まる。

山のように増えたバレエウェアのクローゼットを眺めながら、

「これと合わせるなら?」
「こっちにも合うかも?」
「いや、意外とAvocadoって何にでもいけるのでは?」

そんな一人会議が始まりそうです。

Maison de 9uatreのお客様にも、
すでにたくさんのレオタードをお持ちの方が多いと思います。

レースも。
プリントも。
長袖も。
特徴的なネックラインも。
鮮やかな色も。

バレエウェアの世界には、今、本当にたくさんのデザインがあります。

だからこそ、この

SecondSkin Chloris Curved Pintuck Cut LT

を見た時、

「ん? なんか惹かれる。」

そんな感覚を持つ方がいるのではないかな、と思いました。


ミニマルなのに、何かが違う。

ぱっと見て、一瞬で分かる大きな装飾があるわけではありません。

けれど近くで見ると、
身体の上をやわらかく曲線で走るピンタックや、細かな線のつくり方が見えてきます。

一目で「ここがデザインです」と主張するのではなく、
近づいて、着て、鏡を見て、ようやく気づくような細部。

こういうところに手をかけることは、
実はとても難しいのではないかと思います。

レースやプリントのように、遠くからでも分かる華やかさとはまた違う。

キャッチーさに寄りかからない強さ。

そんなものを感じます。


誰かに気づいてもらうためではなく。

近くで見て、初めて気づく線や構造。

それは、誰かに褒めてもらうためというより、
着ている自分だけが知っている、小さな贅沢のようにも思えます。

自分が着て。
自分が気づいて。
ちょっと嬉しくなる。

誰かから見れば、すっきりとした一枚のレオタード。

でも自分は、その中にある細かなこだわりを知っている。

そんな楽しみ方も、大人のバレエウェアにはあっていいのだと思います。

自分へのご褒美は、
誰かに気づいてもらえるものだけではありません。

自分だけが知っているものを選ぶこと。

それもまた、ひとつの贅沢なのかもしれません。


そして、最初の一枚にも。

このレオタードを見ながら、もうひとつ思ったことがあります。

まだ「レオタードを着てレッスンすること」に、
少しだけ勇気が必要な方にもいいのかもしれない、と。

なんとなくレオタードに近いものをアンダーにして、
その上からTシャツを着てレッスンしている。

そんなところからバレエを始めた方もいらっしゃると思います。

もちろん、このPintuckの上にも、
いつものトップスを重ねていい。

最初から一枚で堂々と着なくてもいいのです。

けれど、その下に「レオタード」を一枚着ているだけで、
身体の感覚や、鏡の中の自分や、

「今日は、バレエのレッスンに来ている。」

という気持ちまで、少し変わることがあります。

レッスンのための一着を身につけることで、
自分の中に小さなスイッチが入る。

その感覚を知る最初の一枚としても、
このミニマルさは取り入れやすいのではないでしょうか。


最初の一枚と、何十枚目かの一枚。

まだレオタードを持っていない人には、
入りやすい一枚として。

すでに何十枚も持っている人には、
かえって新鮮な一枚として。

まったく違う場所にいる二人が、
同じレオタードに惹かれることがある。

それも、この一着のおもしろさなのかもしれません。

そしてこれは、Pintuckだけではなく、
今回あらためてTAECHOを見ていて感じることでもあります。

「今流行しているものを、そのまま追いかける」のではなく、

自分たちなりの方法で、
素材や線、布の落ち方、身体との距離を考えながら、
自分たちが思うバレエウェアを更新していく。

大きな声で新しさを主張しなくても、
見る人が見ればちゃんと「何かが違う」と感じる。

そんなブランドであり続けていること。

それも、Maison de 9uatreがもう一度TAECHOをご紹介したいと思った理由のひとつです。

 

さて。

Toeshoesか、Avocadoか。

やっぱり、まだ決められそうにありません。

もう一度、クローゼットという名の山へ登ってこようと思います。


・SecondSkin Chloris Curved Pintuck Cut LT
Toeshoes / Avocado

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