「春と秋の服をちゃんと持っている人はおしゃれ。」
以前、とあるデザイナーさんとお話ししていた時に出た話題。
真冬のダウンや、真夏のTシャツは誰もが持っている。
でも、ほんの短い“過ごしやすい季節”のための服や小物をちゃんと持っている人には、
その人らしい感性や余白があるのだと。
それを聞いた時、「確かにそうだな」と思いました。
実際、わたし自身もずっと理想のレインコートを探し続けています。
「この時期だけ」のアイテムって、なくても困らない。
だからこそ、つい後回しになる。
でも、そういう曖昧な季節をどう過ごすかに、
その人のおしゃれが現れる気がするのです。
そして、この時期に毎年気になるのが“足元”。
ブーツを脱ぎ、サンダルや素足にはまだ少し早い。
スカートやパンツの裾から、ほんの少しだけ足元が見え始める季節。
カトルはそれを「足元10センチのおしゃれ論」だと思っています。
自分ではそこまで意識していないのに、意外と人の目に入る場所。
何を合わせたらいいのかわからなくなった時、
あえて遊びのあるソックスを持ってきてアクセントにしてしまうこともよくあります。
Maison de 9uatreでご紹介しているソックスたちも、まさにそんな存在です。
まずは、フランスのブランド「Coucou Suzette」。
👁️ EYE SOCKS
「なんじゃこれ?」と笑ってもらうのも、実は想定内。
ソックスって、ちょっとしたギフトにもとても優秀だと思うのです。
たくさんあっても困らないし、
もし好みど真ん中ではなかったとしても、お家で履いてもらえる。
気兼ねなく贈れて、それでいて小さな遊び心を渡せるアイテム。
自分では選ばないような柄をもらうと、
意外と嬉しかったりもします。
そして、もうひとつは Ballet Maniacs のシンプルな Base socks。
こちらは少し静かで、日常に馴染むタイプ。
でもブランドロゴもちゃんと入っていて、
スペシャル感も忘れていない。
遊び心のあるソックスと、すっきりと整えるソックス。
その日の気分や服に合わせて、小さく足元を変えてみるのも、
この季節ならではの楽しみかもしれません。
真夏になれば、やがてサンダルや素足の季節になります。
だからこそ今だけの、曖昧な季節の“足元10センチ”。
そんな小さなおしゃれを、今年も楽しみたいと思っています。
あとがき
タイトルを考えていた時、ふと小沢健二さんの
『東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー』
を思い出しました。
“ボディー・ブロー”という言葉の妙な違和感と可笑しさがずっと印象に残っていたのですが、
調べてみると「じわじわ効く」という意味があるらしい。
それを知った時、「あ、ソックスってまさにそれかもしれない」と思ったのです。
主役ではない。
でも、裾から少しだけ見える瞬間や、座った時に覗く足首、
そういう小さなところで「じわじわ効いて」くる。
まさかソックスと恋愛が同一線に並ぶとは思いませんでした(笑)。
でも案外、“おしゃれ”もそういうものなのかもしれません。
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