今年お迎えした、ハイスペとアナログの相棒たち その2:手帳ふたつと、ペン

今年お迎えした、ハイスペとアナログの相棒たち その2:手帳ふたつと、ペン

February 04, 2026

実は、日記というものが続いたことがありません。

三日坊主の常連で、
白いページを前にすると、だんだんと書けなくなっていく。
それがこれまでの私でした。

それなのに、なぜか今年は「五年手帳にしよう」と思ったのです。
はっきりした理由があったわけではありません。

何だかわからないけれど、ふっとその方向へと心が動くこと、ありませんか?


探し始めてからが、長い道のりでした。

欲しいものが見つからない。
見つけたと思えば、在庫がない。

そうこうしているうちに、気がつけば一月も終わりに近づいていて…。
本来なら、きっと元日に書き始めるものなのでしょう。
けれどわたしの手元にやってきたのは、もう二月になろうかという頃でした。

それでも不思議と、「間に合わなかった」という気持ちはあまりなくて、
むしろ、このタイミングだったからこそ辿り着いたような気がしています。

 

やっと辿り着いたのは、A6サイズの「ほぼ日5年手帳 贈りものセット」と絵本『ちいさいおうち』が表紙になったのほぼ日手帳 "HON"。

本当は、大きなサイズのA5をお迎えしたかったのです。
なぜって、わたしは字も大きいし、書きたいことが、小さな手帳では収まりきらないのです。

でも、もう選択肢はほとんど残っていなくて、
そして不思議なことに、このセットの佇まいを見たとき、
すとん、と心が静かに落ち着いたのです。


麻のカバーに施された刺繍。
箱庭のような風景。
どうぶつたちと、読書をする小さな人物。
「YOUR STORY」と箔押しされたボックス。

すべてが、声高ではなく、けれど確かな美しさを持っていました。

この箱の中に、これからの時間をそっと積み重ねていく。
そう思ったとき、サイズのことは、もうあまり気にならなくなっていました。


正直に言えば、まだ本格的には書き始められていません。

あまりにも美しくて、
自分の字でページを汚してしまうような気がしてしまうのです。

机の上に並べて、
まるでアートを飾るように、ただ眺めている時間のほうが長い。

けれど、それも今の正直な関係なのだと思っています。
無理に「始めなければ」と自分を追い立てるよりも、
まずはそばに置いておくこと。
存在に慣れていくこと。

五年という時間は、きっと、急がなくていいと教えてくれている気がします。

箱は立てると、まるで本のような佇まいに…

五年手帳を選んだ一方で、
一年手帳も併せて使ってみようと思いました。

理由はとても現実的です。
スタジオの生徒さんのエントリー管理を、ずっとアナログな方法で続けていたから。

A4の紙の裏に手書きして、クリアファイルに挟んでいく。
ずっと「なんとかしたい」と思いながら、後回しにしてきたこと。

一年手帳を、そうした実務のための場所にする。
五年手帳を、もっと静かな、個人的な時間の記録にする。

そうやって役割を分けたとき、
手帳が「続けられないもの」から「使いたいもの」に変わった気がしました。

北欧アンティークのソーイングテーブルは、かれこれ30年以上一緒にいる『相棒』
ちゃんとお裁縫用として使っている時もあったり、ドレッサーとして使っていたり、その時その時で役割りを担ってきましたが、今年からは手帳をしたためるデスクとして任命。
足元のローラーや、カゴの引き出しなど、わたしの中での『萌えポイント』がたまらなく愛おしいのです…

選んだ一年手帳の表紙は、
『ちいさいおうち』の絵。

幼い頃、姉が好きだった絵本でした。
自分の愛読書ではなかったけれど、あの印象的なおうちの表紙の記憶は、今も心のどこかに残っていたようです。

物語を思い出すうちに、
あのおうちは「誰か」ではなく、「自分自身」のようにも感じられてきました。

時の流れのなかで、場所が変わり、景色が変わっても、
それでもちゃんと、ここにいる。
そんな感覚。

この表紙を選んだのは、偶然ではなかったのかもしれません。


手帳に合わせて、ペンも選びました。

細字で、裏移りしにくく、書き心地がよいもの。
選んだのは、パイロットのジュースアップ0.3のカラーペンセットです。

大きく、走り感のあるわたしの字。
決して可愛い文字ではなく、どこかいつもはみ出している、わたしの字。

それは、幼い頃から大好きだった書道の先生の影響です。

「とにかく大きく、肉太く。
はみ出しても気にしないで、どんどん書きなさい。」

いつもそう導いてくれました。

そんなわたしの字ですから、
今回の手帳に綴り続けることは、文字を書くこと自体が挑戦でもあります。

けれど、
「すぐに完璧に使いこなそう」と思うと、また続かなくなるから。

まずは、そっと身近に置くこと。
ページをめくること。
書きたくなったときに、一本線を書くことからでもいい。

そんな軽やかな気持ちで、お迎えしました。

DEMELの空き箱に詰め替えました。

高性能なiPhoneと、
とても静かな手帳とペン。

性質はまるで違うけれど、
どちらも今の私には、必要な相棒たちなのだと思います。

ひとつは、日常を軽やかにするために。
もうひとつは、時間を受けとめるために。

この机の上から、
これからの日々が、少しずつ形になっていけばいいなと思っています。

 

 

文:quatre-quarts ballet studio 講師の「わたし」