サンドラの、やみつきジャンプスーツ

サンドラの、やみつきジャンプスーツ

June 06, 2026

先日、大好きな『北欧、暮らしの道具店』さんから届いたLINEを眺めていたら、

「やみつきサンダル」

という言葉が目に留まりました。

 

うまいな、と思いました。

 

「やみつき」。

 

漢字ではなく、ひらがなで書かれているところもいい。

なんだか柔らかくて、愛嬌があって、

それでいて一度好きになったら離れられない感じが伝わってきます。

 

そしてわたしは思ったのです。

あぁ、わたしにもあるな、と。

 

それが、サンドラのジャンプスーツでした。

ORGANIC COTTON JUMPSUIT | KHAKI

 

 

わたしが初めてこのジャンプスーツを手にしたのは何年前だったでしょうか。

最初はただ、「着心地が良いな」と思っただけでした。

 

オーガニックコットン。

モダール。

素材違いもある。

色違いもある。

 

どれも少しずつ表情が違っていて、それぞれに魅力がありました。

そして気づけば、色違いを買い。

素材違いを買い。

また色違いを買い。

無限ループ。

 

秋冬になると自然と手が伸びるようになっていました。

MODAL® FITTED JUMPSUIT | DUSTY PINK

 

 

私はもともと上下が分かれたパジャマが少し苦手です。

寝ているうちに上着はめくれ上がるし、ズボンは膝の辺りでぐしゃっとなっている。

 

小さなことですが、それが意外と気になる。

その点、ジャンプスーツは違いました。

 

上下がつながっている安心感。

袖口も裾もリブ仕様だから、寝ている間にずり上がることもありません。

暖かい空気をちゃんと閉じ込めてくれる。

 

冬の夜には本当に頼もしい存在です。

 

そして困ったことに、そのまま外にも出られてしまうのです。

近所へ行くくらいなら、コートを羽織るだけで十分。

誰も「この人、実は部屋着です」とは気づきません。

わたしだけが知っている極秘。

今日は朝からジャンプスーツのまま着替えていないということを…。

ORGANIC COTTON JUMPSUIT | GREY

 

 

先日、「わたし、何枚持っているんだろう」とふと思い立ちました。

ワードローブの奥から全部引っ張り出してみたのです。

1, 2, 3, 4.... 数えてみると、なんと12枚もありました!(え?!)

自分でも少し驚きました。

正直、多すぎです(汗)。

 

ですが、もっと驚いたのは、そのどれもが現役だったこと。

タンスの肥やしになっているものは一枚もありませんでした。

色褪せたもの。

たくさん洗濯したもの。

肘や膝に少し使用感が出ているもの。

どれもちゃんと着ている証拠でした。

 

 

並べてみると、なんだか宇宙服みたいでした。

色違いのクルーたちが整列しているようにも見えます。

これで何回宇宙へ行けるのだろう。

少なくとも一人で行くには十分そうです。

 

 

時々、家に来る人に言われます。

 

「またジャンプスーツ?」

「いつも違う色だけど、結局ジャンプスーツだね」

 

確かにそうかもしれません。

わたし自身も否定できません。

むしろ最近は、何も言い返せなくなってきました(くぅ〜)。

 

 

北欧、暮らしの道具店さんは「やみつきサンダル」と表現していました。

素敵な言葉だと思います。

でも、わたしの場合は少し違うかもしれません。

ここまでくると、もはや「やみつき」の領域を超えている気もします。

夢中、では足りない。

気に入っている、でも足りない。

これはもう、もはや、病い。

ちゃんと「病みつき」と漢字表記した方がしっくりくるくらいです。

 

 

そして最近になって、その病いは少しだけ別の意味を持つようになりました。

ずっと作られ続けると思っていたものが、そうではないと知ったからです。

 

当たり前にそこにあると思っていたもの。

来年も再来年も買えると思っていたもの。

 

それが永遠ではないと知った時、

わたしは初めて少しだけ着るのをためらうようになりました。


 

世の中のものには終わりがあります。

わかっていたはずなのに、好きなものだけは例外だと思ってしまう。

不思議なものです。

 

もし今、S M Kの商品ページを眺めている方がいたら、

わたしは無理におすすめはしません。

けれど数年後に「あの時買っておけば良かった」と思うものは、

案外こういうものなのかもしれません。

 

毎日着るもの。

何年も着るもの。

気づけば暮らしの一部になっているもの。

 

わたしにとって、それはサンドラのジャンプスーツでした。

 

そしてたぶん今年の冬も、わたしはこの中のどれかを選んで毎日着るのでしょう。

でも、今までよりも少しだけ大切に。

でも結局は、いつも通り着倒しながら。

 


文:quatre-quarts ballet studio 講師の「わたし」

 

 

 

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